車中泊や休憩中の目隠しが欲しくても、専用カーテンレールを車内に取り付けるのは手間も費用もかかります。
そこで便利なのが、カーテンクリップやダブルクリップを使い、布を挟んで吊るす自作方法です。
100均でも入手しやすい材料を組み合わせれば、車体への穴あけを避けながら着脱しやすいカーテンを作れます。
ただし、クリップを付ける場所や布の重さによっては外れやすく、走行中の視界を妨げる使い方にも注意が必要です。
ここでは、簡単な作り方から隙間を減らすコツ、安全に使うための考え方まで順番に紹介します。
自分だけのカーテンを簡単に作れるクリップ
車のカーテンを自作するクリップ活用法7項目
クリップ式のメリットは、布に専用のカーテンフック用加工がなくても、挟むだけで吊るせることです。
まずは窓のサイズと固定できる場所を確認し、車種に無理のない方法を選びましょう。
基本となる7項目を押さえると、材料を買ってから取り付けられないという失敗を減らせます。
窓を採寸する
最初に、カーテンで隠したい窓の横幅と高さをメジャーで測ります。
布を窓と同じ寸法にすると端から光や視線が入りやすいため、上下左右に少し余裕を持たせるのがポイントです。
スライドドアや後席窓は形が四角ではない車種もあるので、最大幅だけでなく上端と下端の幅も確認すると合わせやすくなります。
固定場所を決める
クリップ方式では、天井の内張り付近、アシストグリップ周辺、既存のフックなど、無理なく支持できる場所を先に探します。
内装材を強く挟み込むと跡や変形の原因になるため、クリップの力が強すぎないか目立たない場所で確かめましょう。
エアバッグの展開部や可動部には固定せず、車両の取扱説明書も確認してください。
布を選ぶ
目隠しが主目的なら透けにくい布、朝日や街灯も抑えたい車中泊なら遮光性のある布が向いています。
一方で厚手の生地は重く、クリップやワイヤーに負担がかかるため、簡易固定では軽さとのバランスが重要です。
- 目隠し重視:透けにくい中厚地
- 遮光重視:遮光カーテン生地
- 軽さ重視:薄手のポリエステル生地
- 加工重視:ほつれにくい生地
クリップを等間隔に付ける
布の上端にクリップを等間隔で付けると、重さが一か所へ集中しにくくなります。
間隔を広げすぎると布が垂れて上側に隙間ができるため、実際に吊った状態を見ながら数を増減してください。
特に遮光生地は重いので、小数の強力クリップだけで支えるより複数点で荷重を分散する方が安定します。
棒かワイヤーに通す
輪付きのカーテンクリップなら、突っ張り棒、細いポール、丈夫なコードなどに輪を通して布を吊るせます。
検索結果でも、カーテンクリップと棒、ワイヤー、結束バンドなどを組み合わせる自作例が複数見られます。
固定部の形状は車種差が大きいため、棒を強引に内装へ押し込まず、落下しない範囲で取り付けます。
裾を調整する
布が長すぎるとシートやドアに挟まり、短すぎると下側から車内が見えてしまいます。
裁縫が苦手なら、布用の裾上げテープを使うとミシンなしでも長さを整えやすくなります。
一度切ると戻せないため、仮留めした状態でドアの開閉やシート移動に干渉しないことを確かめてから仕上げましょう。
開いた布を固定する
カーテンを使わないときは、布が窓側へ広がらないようクリップやタッセルで束ねます。
特に走行前は、運転者の視界、ミラー確認、ドア操作などを妨げない状態にしてください。
| 確認箇所 | 確認内容 |
|---|---|
| 上端 | クリップが抜けない |
| 左右 | 窓との隙間が大きすぎない |
| 下端 | ドアに挟まらない |
| 収納時 | 布が視界へ出ない |
100均中心でそろえる材料は何が使いやすい?
車用カーテンの自作は、専用品だけでなく日用品を組み合わせることで費用を抑えられます。
検索結果には、ダブルクリップ、カーテンクリップ、突っ張り棒、結束バンドなどを使った実例があり、工具をほとんど使わない方法も見られます。
ただし100均の商品は店舗や時期によって仕様が変わるため、商品名より寸法と耐荷重、素材を見て選ぶのが確実です。
カーテンクリップ
輪付きのカーテンクリップは、布を挟む部分と棒へ通す輪が一体になっているため、簡易カーテンに使いやすい部品です。
既製カーテンのようなフック穴を作らなくてもよく、余っている布や好みの生地をそのまま活用できます。
- 布への穴あけが不要
- 位置を変更しやすい
- 取り外して洗いやすい
- 棒やコードと組み合わせやすい
ダブルクリップ
事務用のダブルクリップは安価で挟む力があり、布やワイヤーを仮固定したい場面で便利です。
一方、金属部分を内装へ直接当てると傷が付く可能性があるため、薄いフェルトや保護テープを挟む方法があります。
開閉を頻繁にするメインの吊り具より、端の隙間を一時的に押さえる補助具として使うと扱いやすいでしょう。
支持材
布を吊るす支持材には、突っ張り棒、ワイヤー、コード、細いポールなどの選択肢があります。
車内の幅や固定位置に合わない支持材は、急ブレーキなどで落下するおそれがあるため、長さだけで選ばないことが大切です。
| 支持材 | 特徴 | 向く使い方 |
|---|---|---|
| 突っ張り棒 | 設置が簡単 | 平行な支持面がある場所 |
| ワイヤー | 形を調整しやすい | 窓形状へ沿わせたい場所 |
| コード | 軽く収納しやすい | 着脱式の間仕切り |
| 細いポール | たわみにくい | 横幅のある窓 |
クリップ式カーテンを外れにくくするには?
クリップ式は手軽な反面、布の重さ、車内の振動、固定面の形によって外れやすさが変わります。
強いクリップを一つ使うだけではなく、荷重を分散し、支持材自体が動かない構成にすることが重要です。
完成後は停車状態で何度か開閉し、軽く揺らして外れないか確認してから使いましょう。
固定点を増やす
布の幅が広いほど、中央部が垂れてクリップにかかる力が偏りやすくなります。
上端の固定点を増やせば、一つのクリップが負担する重量を小さくでき、布の波打ちも抑えやすくなります。
- 端だけで吊らない
- 中央にも固定点を作る
- 重い布ほど間隔を狭める
- 左右端は補助固定する
支持材のたるみを抑える
ワイヤーやコードは収納性に優れますが、張りが弱いと中央が下がり、カーテン上部に大きな隙間ができます。
テンションをかけすぎると内装側へ負担をかけるので、布を軽量化したうえで必要最低限の張力に調整します。
横幅が長い場所では、中間に支持点を一つ設けるだけでも垂れを抑えやすくなります。
用途に合わせて方式を選ぶ
毎晩使う車中泊用と、たまの休憩用では、必要な耐久性や着脱性が異なります。
短時間だけなら簡易クリップ式、頻繁に開閉するなら輪付きクリップと棒を組み合わせるなど、使用頻度に合わせて選びましょう。
| 使い方 | 向く方式 | 重視点 |
|---|---|---|
| 短時間の目隠し | 布+クリップ | 着脱の速さ |
| 車中泊 | 布+輪付きクリップ | 遮光と安定性 |
| 間仕切り | 布+コード | 収納性 |
| 常設に近い使用 | 布+棒 | 開閉のしやすさ |
遮光と目隠しの性能を高めるには?
車中泊で気になりやすいのは、布そのものの透けだけでなく、窓枠とカーテンの間から入る光です。
高価な遮光生地を選んでも周囲に大きな隙間があれば、外から車内の照明が見えたり、朝日で目が覚めたりします。
布のサイズ、色、端部の押さえ方を組み合わせて調整すると、クリップ式でも使いやすくなります。
布を窓より大きくする
窓の見えているガラス部分だけを採寸するのではなく、カーテンが窓枠へ重なる寸法を確保するのが基本です。
左右の端を少し長めにすると、車体形状に多少の誤差があっても隙間を覆いやすくなります。
- 上側:吊り位置まで覆う
- 左右:窓枠へ重ねる
- 下側:ガラス下端より長め
- 中央:左右の布を重ねる
端部を補助固定する
カーテンの端が浮く場所は、補助クリップや着脱できる固定具を追加すると視線を遮りやすくなります。
磁石が使える車体部分ならマグネットを利用する方法もありますが、樹脂部分やアルミなど磁石が付かない場所もあります。
固定方法を決める前に、実車で磁石が付く位置や内装との隙間を確認しておくと無駄な購入を防げます。
遮光性を使い分ける
すべての窓に厚い遮光生地を使う必要はなく、用途によって軽量な布と使い分ける方法もあります。
夏場は濃色の布が熱を持つこともあるため、遮光だけでなく車内の換気や断熱用品との組み合わせも考えましょう。
| 目的 | 布の選び方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 昼の目隠し | 透けにくい中厚地 | 逆光時の透けを確認 |
| 夜の車中泊 | 遮光性を優先 | 端の光漏れ対策 |
| 頻繁な着脱 | 軽量生地 | 薄すぎる布は透けやすい |
| 間仕切り | 軽さを優先 | 空調の流れに配慮 |
自作カーテンを安全に使う注意点は?
車のカーテンは停車中のプライバシー確保には便利ですが、家庭用カーテンとは違い、車両の視界や安全装備を妨げないことが最優先です。
特に運転席や助手席付近では、カーテンを閉じたまま走行する使い方を避け、収納時にも視野へ入り込まないようにしてください。
固定場所についても、内装の見た目だけで判断せず、安全装備の位置を確認してから決める必要があります。
走行中は視界を確保する
道路交通法第55条第2項では、運転者の視野やハンドルなどの操作を妨げるような状態で車両を運転してはならないとされています。
警察の案内でも、運転席または助手席の窓をカーテンなどで閉めて視野を妨げた状態での運転は、取締りの対象になると示されています。
停車中に使った前席側のカーテンは、発進前に完全に開けて固定し、安全確認に必要な視界を確保しましょう。
- 発進前に前席側を開ける
- サイドミラー周辺を隠さない
- 布が風で広がらないよう束ねる
- 運転操作へ垂れ下がらせない
安全装備を避ける
車種によってはピラーや天井付近にカーテンエアバッグが格納されており、その周辺へ器具を取り付けると作動時の妨げになる可能性があります。
クリップを差し込めそうな隙間があっても、安全装備の位置が不明なら無理に固定しないでください。
取扱説明書でエアバッグの位置を確認し、判断できない場合は車両メーカーや販売店へ確認するのが安全です。
走行前に外れを確認する
停車中には問題なく見えても、走行時には振動や急制動でクリップ、棒、金属部品が外れることがあります。
運転席周辺へ飛んだりペダル付近へ落ちたりする可能性がある構成は避け、不要な部品は停車時だけ装着する方法も検討しましょう。
| 危険要因 | 対策 |
|---|---|
| 視界を遮る | 走行前に開放する |
| クリップ落下 | 固定力を事前確認する |
| 内装の傷 | 保護材を挟む |
| エアバッグ干渉 | 展開部を避ける |
また、リアウインドウや後席側でも、後方確認に必要なミラーやカメラの機能を妨げない配置を意識してください。
車内の温度が上がる季節は、カーテンだけを暑さ対策にせず、適切な換気や日射対策も併用しましょう。
就寝中に換気のため窓を少し開ける場合は、布が窓の外へ吸い出されたり、雨で濡れたりしない位置へ固定しておくと安心です。
小さな子どもやペットが同乗する車では、クリップやコードを手の届く場所へ垂らさず、誤飲や絡まりにつながる小物の扱いにも配慮が必要です。
自作品は市販の車種専用品とは異なり、取り付け状態を自分で管理する必要があるため、使用前ごとの確認を習慣にすると安全性を保ちやすくなります。
取り付け直後だけでなく、夏の高温や冬の低温を経験すると、樹脂部品や粘着式の補助材の状態が変わることもあります。
季節が変わったときや長距離移動の前には、支持材の緩み、クリップの変形、布のほつれを確認し、劣化した部品は交換してください。
さらに、車検や点検へ出す際は簡単に外せる状態にしておくと、整備作業の邪魔になりにくく、普段の清掃もしやすくなります。
布を洗濯した後は縮みやクリップ位置のずれも確認し、再装着時に窓を十分覆えるか確かめると、長く快適に使えます。
クリップ式なら手軽さと安全性を両立しやすい
車のカーテンは、カーテンクリップやダブルクリップと布、支持材を組み合わせれば、大がかりな加工をしなくても自作できます。
最初に窓を採寸し、窓より少し大きな布を用意して、複数のクリップへ荷重を分散させることがきれいに仕上げる基本です。
突っ張り棒が使える車もあれば、ワイヤーやコードの方が合わせやすい車もあるため、実車の固定場所を確認してから材料を選びましょう。
遮光性だけを追求すると布が重くなりやすいので、クリップの保持力や支持材の強度とのバランスも大切です。
前席付近で使う場合は停車時の目隠しとして考え、走行前にはカーテンを開けて確実に束ね、運転者の視界や安全装備を妨げない状態にしてください。
自分だけのカーテンを簡単に作れるクリップ
